1. サーバの比較
1-1. サーバ構築
建物が建ったら、内装も整えよう! LAN構築の次は、様々なサービスを提供するためのサーバ構築を検討します。メールや自社Webサイト、ファイル共有等、様々なサービスを提供することが可能です。 サーバ構築に伴うラック立架や電源確保、ネットワーク構築全般についても承っておりますので、併せてご相談ください。 |
1-2. サーバの種類
サービスを提供するサーバには、大きく3つ種類に分類できます。
- ホスティングサーバ
サービスプロバイダのデータセンター内にあるサーバを、レンタルするパターンです。設備コストが必要なく、運用もアウトソーシングできます。 - 外部公開サーバ
インターネット上に公開されるサーバです。Webサーバ、メールサーバが代表的です。 - 社内サーバ
自社内でのみ利用されるサーバです。ファイル共有サーバ、グループウェアが代表的です。
ご注意点として、サーバはサービスを提供する"ソフトウェア"です。ソフトを入れるための「入れ物」として、サーバ本体やネットワークの構築が必要となります。
1-3. ホスティングサーバの特徴
本当に必要ですか?そのサーバー!自社でのサーバ構築を考える前に、まずは本当に自社で用意しなければいけないのかどうか再検討ください。要望をレンタルサーバでクリア出来るのであれば、それがベストの選択です。
サーバ構築は、コストも時間も掛かります。また、専任の技術スタッフも必要です。まずはサーバをレンタルで済ますことの出来る、ホスティングサーバの利用をご検討ください。
1) 運用・管理を任せたい
サーバは構築して終わりではありません。構築後の運用・管理についても、継続して技術者がフォローする必要があります。社内に専任のサーバ技術者がいない場合には、ホスティングサーバをお奨めします。手間とリスクをアウトソーシングすることが可能です。
2) イニシャルコストを抑えたい
自社内にサーバを設置するにはかなりの時間と、数十万〜数千万円の設備コストを覚悟しなければいけません。また、5年ほどに1回はリプレイスをする必要があり、そのための費用も必要です。それだけの予算を確保できない場合には、ホスティングサーバをお奨めします。ホームページ公開やメール程度であれば、ASPサービスでも十分です。
3) ホスティングサーバの種類
ホスティングサービスには、ニーズに応じて様々なプランが用意されています。ASPサービスであれば、自社サーバより桁違いに安く出費を抑えることが出来ます。
各社から非常に多くのサービスプランが提供されております。NTTコミュニケーションズ社を例にすると、「メール&ウェブ」「パワープラットフォーム」「データセンター」等があります。
- ASPサービス:
物理的なサーバではなく、サービスそのものをレンタルするという発想になります。インストール・設定作業等も行う必要がありません。
- 共用サーバ:
複数のユーザで、1台のサーバを共同で利用するサービスです。制限が多く自由度は低くなりますが、低コストでご利用いただけます。
- 専用サーバ:
1台のサーバを独占して利用するサービスです。他ユーザに影響されず自由に利用することができますが、当然コストも高くなります。
- ハウジングサービス:
データセンター内に、19インチラックごと借りてしまうサービスです。入退室設備や空調設備といった設備を自前で用意する必要がありません。
1-4. 自社サーバの特徴
それでも自社サーバが必要?手間とコストのかかる自営サーバの構築ですが、なぜ導入している企業が多いのか? それにはやはり、必要とされるだけの理由あります。
1) 運用・管理を自社で行いたい
技術者が社内にいる場合には、サーバも自社内にある方が何かと便利です。何か問題の発生する度に、データセンターまで駆け付ける必要もありません。また、ホスティングサービスでプランが用意されていないサービスについても、自社構築なら自由に設計・構築することが出来ます。
2) ランニングコストを抑えたい
ホスティングサービスの場合には、月額料金が発生します。また、ASPサービスではメールアドレス追加といった作業の度に、別途料金が必要となる場合もあります。自社サーバであれば、そうした月々のサービス料金は不要です。ただし、ソフトウェアのライセンス更新料やハードウェア保守料金、電気代等は必要となりますので、ご注意下さい。